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 写真家 永坂嘉光       大阪芸術大学教授
by Ynaggie
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1948年、和歌山県高野山生れ。大阪芸術大学芸術学部卒業。1970年頃から故郷高野山をライフワークに撮影をはじめ、宗教と文化をテーマに日本各地やインド、ブータン、スリランカなどアジア各国を取材する。現在、大阪芸術大学写真学科教授。主な写真集に『高野山』(毎日新聞社、1980)、『弘法大師の足跡』(同朋舎、1984)、『高野山千年』(ぎょうせい、1989)、『永遠の宇宙 高野山』(小学館、2001)などがあり、とんぼの本シリーズにも『巡礼高野山』(1990)がある。2002年、東京写真文化館で個展「永遠の宇宙」、同年、アメリカ、ウェストン・ギャラリーで個展「Echoes of the Spirit」を開催。2004年、日本写真芸術学会芸術賞受賞。2007年、社団法人日本写真協会作家賞受賞。
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風雨の大普賢岳。.自然.社会
8/18日
 台風が九州に上陸すると言って、速度が遅く中々上陸しない、
 その様な天候の関係で私が撮影しようしている、大普賢岳は
 雨が続いている。この3ー4日霧で何も見えない。撮影が足踏
み状態。
 しかし、本日小雨の中、登山決行した。
 登山口には、全国の高等学校の登山部のパーティが4ー5グループ
 それぞれ登山していた。それにも触発されたのか、気が向いた。
 森の中を登山すると、多くの樹木が水を吸い上げ勢いを増していた。
 そのなかで、キラリと光る樹があった、全身ずぶぬれの樹木ー光って
 いた。
 これは、百日紅の木か、栗の木だ、表面がつるつるしているー空の光を
 受けて光沢をまし、生きている様であった、目的が違うのと、雨でカメ
 ラは出せなく撮影はしなかったが、すばらしい森の姿を見れた。
 大きな岩から生える樹木ー登山道が川になっり、谷に流れるー自然は素
 晴らしいー大峰ー奥駈の行は−自然を知り一体になる事だと痛感したの
 である。
 息をしていても、気持ちがいい、一切のCO2もないのだー
 今、町はCO2を出す機械の世界にいる、息苦しい。しかしここでは、雨
 であっても、風があってもー生き生きとしてくる。
 学生は写真の作り方の本ばかりー見ないで、実際に自然に親しみ溶け込
 むことこそ必要なのだー最近はほとんど、机の上の仕事で(パソコン)
 写真を創る事が主体的でー実際を知らずしてつくる学生と教える教師が
 多い事。
 しかし、それが時代なのでしょうか。
 私は、ゼミの学生一行が天川に来て、自然に親しんでいたが、これは私
 にとって救いであった。(天川は素晴らしいー是非行って下さいと話し
 ていた)
 私は今から、明日は雲の上に行くーいけなければーまた来ると学生と話
 した。 
 新聞記者がパソコンで創った画像を掲載していて問題になっていたが、
 全くひどい話である、世にものを伝える記者が『合成』するとは、
 もう世も『末』である。しかし、その合成写真をー それを信じる方が
 多いのがー救いでもある。
 『信じる」と言えばこの大普賢岳では、滑落者が多いのは事実だーしか
 し、そんなに危険ではないのに、滑落の謎はこの75靡の山々は1300
 年の信仰の歴史を持つ山々である。守り本尊が普賢様ですと言う方々や、
 難病の方、老体のむち打って登山する、若い方も当然登山するであろう、
 アルピニストからすると、丘と言う感じであろうが、登山に慣れない方々
 にとり、菩薩様に合い救われる旅でありー救われたいと言う登山であるの
 か。難病者や老人が疲れて足を踏みはずせば、大怪我をする事は間違いな
 しである。
  ここは、海抜約ー1800メータで、樹木が山頂きまで茂っているのでー
 体は快調になるのであろうー、かつて私は日本アルプスの2ー3000メ
 ータ級の山々を闊歩した、樹木がなく、ごつごつした、石の上を歩く脳髄
 までその振動が伝わる、ーそれに比べれば快適で癒される山である。
 やがて、山頂きに着くと、霧で真っ白で写す物は白の世界ーそれに強風ー
 私はー75靡の(奥駈道)を、撮りたいと思っていた。強風にあおられた
 樹木その間を縫ってー1300年の信仰の道が続くーその場面を写す事が
 出来た。もし、ここの今日こなければ、普通の道しか撮影出来なかったー
 雨であったがー奥駈道の厳しさを撮影する事が出来た。
 雨が激しくなって来たので−午後2時に撮影しながらー下山したー
 あんの錠ー私もー岩場の梯子を無事おりた瞬間に、ゆるんだ地盤で転倒し
 たが、回転レシーブで(昔バレーボールをしていた)難を逃れた。
 夕刻ー5時頃に登山口に着いたー雨が止んだ。

 

 
    


 
 
by Ynaggie | 2006-08-19 08:26 | Diary
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