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 写真家 永坂嘉光       大阪芸術大学教授
by Ynaggie
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1948年、和歌山県高野山生れ。大阪芸術大学芸術学部卒業。1970年頃から故郷高野山をライフワークに撮影をはじめ、宗教と文化をテーマに日本各地やインド、ブータン、スリランカなどアジア各国を取材する。現在、大阪芸術大学写真学科教授。主な写真集に『高野山』(毎日新聞社、1980)、『弘法大師の足跡』(同朋舎、1984)、『高野山千年』(ぎょうせい、1989)、『永遠の宇宙 高野山』(小学館、2001)などがあり、とんぼの本シリーズにも『巡礼高野山』(1990)がある。2002年、東京写真文化館で個展「永遠の宇宙」、同年、アメリカ、ウェストン・ギャラリーで個展「Echoes of the Spirit」を開催。2004年、日本写真芸術学会芸術賞受賞。2007年、社団法人日本写真協会作家賞受賞。
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生命力
今、私を45年間お世話してくれた、母(94歳) が10日前から、その命を消耗し
尽くそうとしている。
入院するにも、入院の為の環境変化や、振動や検査で命は消耗し絶えるだろう
と、町のお医者さんが長い時間話してくれた。
つまり、医学的には死んでいるのか・と考えた。
重度の心筋梗塞、肺炎、感染、肝炎、が同時に襲う。
4個の病があるから、 後、2−3日でしょう。と言われてた。
昏睡状態が15日も続いている。
体は水分が排泄できなく、やせた体が、ぶくぶくと大きくなっている。
体温は39、9、脈拍は150、(普通成人は70から、80)120になると
心臓停止だそうだ。しかし、150が5−6時間続いても、肺も心臓も
生きている。
私は、伽藍の高野明神や弘法大師の入定廟に深夜に参拝した。
ここは、伝説の場でお祈りした事はかなう事が多いと言われている。
事実そうであった。
あくる朝も相変らず、いよいよ人生最後の点滴の治療が家の中
で始まる。
それから、1日過ぎて、なんと体温が36、脈拍が85となった。
そして、昏睡状態から、のどが乾いたと、かすかに言う様になった。
本当に不思議だ、三途の川から帰ってきた。
三途の川を渡るとあの世である。渡る手前で考え直したのか。
このまま回復すれば病院に入院出来ると、町医者が言う。
 希望が湧いてきた。
医者嫌いの母は、あまり薬には縁がなかった、ので点滴が効いたのか?
しかし、だれでも死の前に一時は元気になると言う。
天国に行く前に、一度元気になって話したいと、魂が蘇るのか>
写真でも、冬枯れの中に美がある。
素晴らしい、美がある。
枯れた葉にも、かすかな命がある。
私はそれを見つけて写すのが好きだ。
若い学生が私はもう、感覚がないからと、諦めている方が
多い。自己の本質をしらずして、諦めるのは早すぎる
by Ynaggie | 2007-09-15 02:06 | Diary
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