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 写真家 永坂嘉光       大阪芸術大学教授
by Ynaggie
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1948年、和歌山県高野山生れ。大阪芸術大学芸術学部卒業。1970年頃から故郷高野山をライフワークに撮影をはじめ、宗教と文化をテーマに日本各地やインド、ブータン、スリランカなどアジア各国を取材する。現在、大阪芸術大学写真学科教授。主な写真集に『高野山』(毎日新聞社、1980)、『弘法大師の足跡』(同朋舎、1984)、『高野山千年』(ぎょうせい、1989)、『永遠の宇宙 高野山』(小学館、2001)などがあり、とんぼの本シリーズにも『巡礼高野山』(1990)がある。2002年、東京写真文化館で個展「永遠の宇宙」、同年、アメリカ、ウェストン・ギャラリーで個展「Echoes of the Spirit」を開催。2004年、日本写真芸術学会芸術賞受賞。2007年、社団法人日本写真協会作家賞受賞。
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秘仏、空海像撮影
 11月7日
もう、20年前に撮影した空海像。今、撮影の機会が空海により許された様だ、
住職は本堂で撮影前に、お祈りをする。
この様な撮影につきものの、アシスタントは使わなかった。
ほとんどの方が、仏像を物とみなす(商品)。
私はいや、違うのである、
多くの方々の病を直し、癒しを与えた空海尊像、延々とその魂は
空間の中に生きている。
私は、仏像を写すのに、照明器具を、持って行かなかった。
その、堂内のあかりで、写すべきと考えるからだ、なにも多くのライト、多くの
アシスタントはいらない、そんな事をすると、実態が写らない。
と、思った。
しかし、おりしも、雨模様の明かりは暗い。
 大型カメラであるのでなおさらである。
気が長くなる、撮影に付いて下さった。御住職、1枚120秒露光に
も、表情をくずさず12枚撮影と、約3時間、(休みなし、ほとんど無口)
に、最後まで撮影を見届けて頂いた。
その間、空海は壮観になったり、何か語りかけているようであった。
住職には、何かメッセージが伝ったと言う。
その事を気にしながら、露光して行く。いつの間にか日が暮れていた。
それでも、何かを求めて何枚も写した。
ライトを使わない、撮影にみんな不安であったことでしょう。
私自身も、暗くて露光がはかれないから、不安であった。
昨日、現像のあがりを見て、よかった、と安心した。
本日住職に見て頂くと、わー、今までの内で一番の作品だー
と、喜んでいただいた。
空海が喜んでいるのだー。嬉しかった。
by Ynaggie | 2006-11-07 23:47 | 写真技術伝授
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